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zoom RSS 小論文入門講座

<<   作成日時 : 2014/04/22 23:59   >>

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 1 小論文とは?
作文では、主観的に思ったこと・感じたことだけを述べることも可能だが、小論文はあるテーマに対して、論理的に考えれば誰でも共通認識にいたるであろう意見を、根拠にもとづいて述べるものである。そのため、求められるのは文学的表現ではなく論理性であり、自分の意見である。

(1)小論文の種類
@与えられたテーマについて論述する問題
A課題文を読んで論述する問題
B資料や図表(写真・絵・マンガを含む)を読んで論述する問題
C課題文と資料・図表を合わせ読んで論述する問題

【課題文型】このうち慶應小論文を含め、大学入試で多いのはACである。これらでは課題文が与えられ、まずそれを読み解く必要がある。そのうえで筆者の意見に対して自分の意見を述べる。そのとき、
a 筆者の意見に賛成する。
b 筆者の意見を補う。
c 他の意見を述べる。
d 根本的に批判する。
いずれかの立場を表明して論述するが、課題文の多くは優れた意見を述べており、課題文に沿って小論文を仕上げるといい。課題文に刺激されて、うまく自分の常識を疑おう。そうすると自分の言いたいことが見つかる。

【図表型】表やグラフから問題点を読み取り、それについて論じる。図表の読みこみでは大きな数値と小さな数値に注目し、折れ線グラフでは傾向に注目して、その原因を論じるといい。図表を読むのは難しくない。


 2 文章展開について

(1)まず簡単な内容要約を書こう
採点者は課題文を読んでいないと仮定して、最初に課題文や資料の内容を要約しよう。これでレポートや論文で必要な、従来の議論のまとめや研究史を述べたことになる。それに続けて自分の意見を述べよう。

(2)第一段落で結論も書こう
結論は最後にもってくるのが正しいと考えている人が多い。しかし小論文入試は大学に入ってから書くレポートや論文を書く力があるかどうかを見るものである。それらでは最初にテーマや問題点を述べた後に、自分の意見を述べる。だから自分の意見を第一段落で述べる習慣を身につけよう。また最初に結論を述べずに書き始めると字数や時間が残り少なくなり、結論が書けないことがある。これでは評価できない。また逆に残り字数が余りすぎて、結論が間延びすることもある。先に結論を書けば、最後の結論がなくても文章は成り立っており、評価はつく。また残り字数が余りそうであれば、もういちど結論を繰り返すことで字数を稼げる。

(3)結論―本論―結論の三段落構成にしよう

【書き出し】
話題を提示しながら主張(結論)を述べる。実はここがもっとも重要な部分であり、採点者によっては書き出しと結論しか見ない。小論文の大きな主題は「常識を疑う」だから、課題に導かれながら上手に常識を疑おう。
  
【理由と具体例】
具体例を示しながら、なぜそう考えるのか根拠を述べる。体験したこと、聞いたこと、読んだことを活用して、自分の意見を根拠づける。
  
【まとめ】
もういちど自分の主張を述べる。決めの言葉は対立する言葉を「AとB」と組み合わせると面白い。例えば「障壁と進化」である。障壁があるからこそ進化があるというように、新しい発想を端的に示せる。

(4)まとめは明るく前向きにしよう
意見は否定的・悲観的な内容では終らせず、積極的・前向きに終らせよう。小論文はレポートや報告書なので、最善は新しい対策の提言である。もし具体的な対策が思い浮かばなくても、方向性を示そう。

(5)「〜すべきだ」は使わないようにしよう
小論文では文学的表現は必要ない。また「〜すべきだ」というような独善的な文章もやめよう。討論では他の意見を聞くことで議論がまとまり、事態が前進することが多い。よほど素晴らしい意見でない限り、読む者を白けさせるので注意しよう。説得するようにていねいに書くことだ。


 3 読みやすい文章を書く

(1)文は短めにしよう
最大二〜三行(五〇字程度)にする。三行を超えるようなら、二文以上に分割しよう。なるべく短い文を積み上げて書く方が、歯切れもよく文章に誤解も生じない。小論文では英語翻訳ソフトできれいに翻訳できる短い文がいいとされているので、心配しないで短い文で書こう。

(2)主語・述語のねじれに気を付けよう
主語と述語のねじれ(主語と述語がまっすぐに結びつかない)や、修飾語の係り受けの不備(複数の語句にかかる、被修飾語の抜け落ちなど)にも気づきやすい。読み直したときに誤字・脱字などにも気づきやすい。

(3)だれでも分かる表現にしよう
文学的表現は必要ない。文学的才能があればいいが、受験生の多くはだれもが感動するような文学的表現を書けない。そうであれば、きれいな文を書こうとせず、短い文章をひとうひとつ論理的に積み上げよう。そのとき接続詞をうまく使うと読みやすい。「たしかに」と言って反対意見の長所を認めたうえで、「しかし」と言って自分の意見を述べるといいだろう。さらに「つまり」と言って、自分の意見を言い換えて説得力をもたせよう。


 4 慶應小論文

2014年慶應小論文
文学部 「異邦人」について
法学部 「ケアの倫理」と「正義の倫理」
総合政策学部 学説と教科書の関係―中国近代史の記述をめぐり
環境情報学部 シリーズ『地球と人間』の編集
経済学部 技術進歩について
商学部 贅沢について―浪費と消費のちがい
看護学部 『豊かさとは何か』

2013年慶應小論文
文学部 メディア(携帯電話)と人間関係(家族)
法学部 日本における内閣制度
総合政策学部 オープンリサーチフォーラム「日本の針路」討論原稿作成
環境情報学部 「暗黙知」について
経済学部 原子力発電所の再稼働について
商学部 インセンティブ理論について
看護学部 『星の王子さま』を読んで

2012年慶應小論文
文学部 電子書籍について
法学部 規範理論における主題としての家族
総合政策学部 グローバリゼーションの深化について
環境情報学部 生活用品のデザインについて
経済学部 霜柱に関する科学的研究について
商学部 企業の社会的責任について
看護学部 頼むこと頼まれることについて

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