佐々木哲学校

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<<   作成日時 : 2011/12/14 00:48   >>

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当ブログでは多くの質問をいただきます。しかし副業に忙しく十分な回答ができないのが現状です。また回答するのに必要な知識は大切な知的財産であり、その知識を得るのに労力と時間と経費をつぎ込んでいます。大学人であれば国の補助金を受けている大学から研究費を給付されているのですから、その知識には公開の義務もあるでしょう。しかし副業をしなければ生活の成り立たない者が、自らの知的財産になんら価値を付けずに公開あるいは提供することには大きな戸惑いがあります。出版経費についても大学人は研究費で賄えますが、大学人でない場合にはすべて私費になります。
 これまでは質問も情報提供をいただいていると考え、時間はかかっても回答してまいりました。しかし時間も資金もなければ十分な回答はできません。現在では学術出版物の複写でも情報提供料を徴収するなど、若手研究者の知的財産を守る動きが出てきました。企業の知的財産は守られるのに、若手研究者の知的財産が守られないのは大きな矛盾であり、また政治家には個人献金があるのに、研究者には個人による研究支援がないのも大きな矛盾です。
 そこで当ブログでは研究を維持できるよう、みなさまにご協力願えればと存じます。この試みが成功すれば、支援したい若手研究者を育てる方法をひとつ提示できます。
 研究助成いただいた方には、非公開のメールアドレスをお知らせして優先的に回答いたします。時間と資金に余裕ができれば、回答も充実した内容になるでしょう。それとともに副業に当てる時間を削減できましたら、その時間をメールマガジン・機関紙の発行や勉強会等に当てる予定です。

若手家研究者をめぐる現状
 現在の日本における若手研究者は自らの研究の継続が困難な状況にあります。とくに歴史や哲学などの基礎学問は、大学教育の改革における教養科目の減少とともにポストが減り、研究職への就職が困難になっています。これは、現在の文部科学省の大学改革が実学重視のものであり、受験生の減少に直面した大学も将来の展望もないままに志願者が多い分野の拡充を進めているからです。そのため専門知識は得ても就職難に直面する学生も多くいます。
 また、このような実学重視の傾向の中で、大学への官僚の天下りも多く行われています。現場を知っているという名目で天下るのです。文部科学省が進める大学改革で、官僚の天下りポストが増大しているのが現状です。それでは大学の批判精神が失われ、大学自ら既得権益になります。その結果、既得権益の利益になる研究のみ認められて、大学人が御用学者と呼ばれる現象が生じています。
 もちろん若手研究者の就職難はオーバードクターとして、以前から問題視されていきました。そのために大学教員の任期制導入なども進められています。しかし、それは若手ポストのみ任期制にするものであり、すでに終身雇用制で就職している教員のポストはそのまま終身雇用制のままです。任期制導入は骨抜きにされました。大学行政は教授会で行われますが、すでに教授会が既得権益になっているために、自らの収入を減らすような抜本的な改革は行われないのです。
 日本では奨学金制度が十分ではなく、また大学に属していなければ研究助成も受けられません。優秀な若手研究者が常勤職を得られないままに、アルバイトで研究時間を失い埋没していくことは、今後日本が研究開発立国していく上で大きな損失でしょう。
 基礎をおろそかにしては、状況が変わったときにすばやく対応はできません。あくまで現在が求めえているものは現在が求めているものであり、環境が変われば求められるものも変わります。そのような意味で基礎学問をおろそかにすれば、学問の柔軟性も失われます。とくに若手研究者が研究への道を閉ざされるならば、将来の日本の研究開発能力は下がる一方であり、頭脳さえ外国に頼る時代になるでしょう。

個人研究助成の試み
 このような状況の中、応援したいと若手研究者に研究支援できる制度があってもいいのではないでしょうか。若手研究者の育成を国や大学に任せるだけではなく、皆さんの支援で研究者を育てるという仕組みです。しかも大掛かりなものではなく、応援したい研究者に個人的に研究支援するというものです。その試みとして、当ブログで個人研究助成金を試験的に行います。
 当ブログで個人研究支援が成功すれば、若手研究者に見本を示すことができるでしょう。わたしはもう若手といえませんが、このような形で若手研究者に指針を示せればと考えております。

                記

研究支援には上限も下限も設けませんので、気軽にご参加願えれば幸いです。またすでにゆうちょ振替口座を開設しておりますが、みずほ・東京三菱・三井住友銀行にも口座がございますので、問い合わせていただければ口座番号・口座名義等を折り返し連絡申し上げます。

     ゆうちょ振替口座 00150-1-761188
     口座名義 佐々木哲

以上

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コメント(15件)

内 容 ニックネーム/日時
佐々木先生こんにちは

信楽の福島です。

最近、先生の負担が増えて大変ですね。大学人でない、民間人が研究することは大変です。何もかも自己負担ですから・・・
私もHP『江源武鑑の研究』の公開はまだ先になりそうです。なかなか仕事をしながらでは・・・

新着コメントが12日から、ぴたっと止まってますが、皆さん考えられているんだと思います。
でも、先生は『金をくれなきゃ答えない』って言われているわけではないですし、負担が多すぎるから助けて!という趣旨であることはよくわかります。

だから、皆さん、コメントをするのを控える必要はないと思います。それこそ本末転倒ですから。
大切なのは負担の分散だと思います。

というわけで、私が第1号にならせていただきました(でも、平社員なので5千円・・・)。ゆうちょ宛てです。

今後、研究負担の分散と情報の集中について、みんなで議論ができるようになることを、切に祈ります。
福島 誠
2011/12/21 11:05
ご理解とご協力ありがとうございます。

現在若手研究者をめぐる状況は困難を極めており、とくに基礎分野の若手研究者は深刻なオーバードクター問題を抱えています。歴史学や哲学はもちろん、理系でも宇宙物理学などで若手研究者の研究継続が困難な状況です。

とくに私は歴史研究の中でも、佐々木六角氏系図をめぐる系譜伝承研究ですから、学界の中でも理解者は得られても協力者は得られない状況です。生きている間は認められず、「後世に名を残す」と言われてほどです。

しかし六角氏研究には利点もあります。それは、在野の皆さんの理解を得やすいことです。皆さんが家系調査を始められて最初に行き詰まるのが、六角氏の系図問題です。そのため、民間で若手研究者を育てる機運を作りやすいと思います。

そこで、個人の皆さんによる若手研究者支援の形を示せるのではないかと思い立ちました。手探りによる出発ですので、皆さんのご意見をいただきながら、形を整えていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
佐々木哲
2011/12/21 12:50
私は、長い間アルバイトや大学の非常勤をしながらアジア研究に従事してきました。常勤職にない人たちが研究費もなく、自腹で研究を続けるのは本当に大変です。私は元来政治学専攻でしたが、あるアジアの国長い間留学し、その国の歴史に関心を持ち、お金も無いのになんとか論文だけは書き続けております。そんな私にもある民間の研究助成財団から研究助成をいただけることになりました。近年、非常勤の身分でも研究助成を受けることができる財団も少なからず出てきたことは心強いものです。まったく将来が見えない状況ですが、一筋の光が若干見えたような気がします。
いなかもの
2012/01/21 00:31
おめでとうございます。研究をあきらめなくて良かったですね。

若手の常勤職への道が険しくなる中、非常勤職へも助成する財団ができていることは頼もしく感じられます。

常勤職に在るものはすでに研究費を使えるわけですから、非常勤ゆえに研究費を支給されない者の研究を助成する制度があってしかるべきだと思います。

私も現在模索中ですが、あなたのように研究助成を得られる若手研究者が増えるよう願っています。
佐々木哲
2012/01/21 00:47
佐々木先生

コメントへのご返答ありがとうございます。いえいえ、私はもう若手ではありません。あと2年ほどで50歳になるものです。過去10年ぐらいですが、教員公募への応募は120回を超えました。どこも私を雇ってくれません。業績に不具合があると思い、精進するしかないと思っております。ただ佐々木先生は著書もお出しになっており、大変敬意を表したいと思います。私も先生くらいのレベルになれるようがんばります!
いなかもの
2012/01/21 06:01
研究者にとって、現在の40〜50代はもっとも不遇な世代ですね。

でも腐らずにがんばりましょう。財団から研究助成が出たということは、あなたの研究が求められたということです。就職活動でも有利でしょう。

私も現在苦しい立場ですが、民間の個人の出資による研究者支援の財団ができないか模索中です。今回の研究助成のお願いはその第一歩です。私の動きに注目していてください。

佐々木哲
2012/01/24 00:26
佐々木先生 こんにちは

少しお伺いしたいのですが、田中政三氏の『近江源氏』第1巻の中に『義実・定頼の両花押のある文書(百済寺文書)』や『義秀発給の文書』などがある、と書いています(278頁)が、これは本当なのでしょうか?実在する場合、その中に紙質などから1621年以前に成立したと考えられる文書はあるでしょうか? また、東京大学にあるという『江源武鑑寛永4年写本』を分析に回すことは、不可能なのでしょうか?

可能なら是非『放射性炭素14年代測定法』を試してみたいです。予算も10万円でお釣りが来るほどですし。
科学で立証されれば、かなり有力な証拠になると思います。

追伸
『先帝の』手向けのための狩なれば(以下略)と同じものを発見しました。聚楽物語です。太閤記以外にも資料があることが推察されますが、これ以上はなんとも・・・                                
福島 誠
2012/02/05 11:46
コメント内容が記事と一致していないので、六角義郷か六角氏系図、江源武鑑に関する記事に再投稿して頂くと、有り難いです。

江源武鑑の寛永四年版は、他と異なり版本ではなく写本です。もともと寛永寺で所蔵されていたものです。年代は疑われていないので、改めて検査する必要はないでしょう。

また聚楽第のことですが、六角義康の実在は動かないと思います。問題は義秀と義康の間です。
佐々木哲
2012/02/05 14:20
お久しぶりです。
ここでは、上杉家と能登畠山氏の関係の史実を勉強させて頂きました。本当に有り難かったです。

お金が無いので支援金は出せないかも知れませんが、いつか先生の本を買いたいと思っています。

先生の六角氏の研究が認められた暁には、上杉謙信公が能登畠山家を滅ぼしたとの俗説が廃されて、晴れて謙信公の名誉も回復出来ると思っています。

陰ながら応援しております。
何も出来ずにすみません。

ど素人のにわかな歴史でした。
歴史
2012/02/11 01:14
歴史様

上杉氏と能登畠山氏の関係の見直しを評価していただきありがとうございます。これまでの信長中心の歴史観からの転換で、多くの戦国大名が見直されることになります。今後も応援願います。

また研究助成金のことですが、あくまで善意のものですので、無理をなさらないでください。

拙著を読んでいただければ十分です。

佐々木哲
2012/02/11 01:43
《返礼》

佐々木先生へ

ご返事ありがとう
ございました。
今後も応援しております。頑張って下さい。

お身体に気をつけて、ご自愛下さいm(__)m
歴史
2012/02/12 02:10
昨日、本家の系譜帳なるものを初めて見せてもらいました。最初に宇多天皇とありました。誰から嫁をもらった(たしか源やら藤原の娘とかが多かったです)
神主の家系なのはなぜなのだろうと不思議に思っていましたが、もしかしたら系譜帳に記載されているものが本当の事で、元をたどると先生に行き着くのかもしれませんね。
確か1500年代には白亀姓を賜って?そしてその姓を神社にお譲りしたとかわけのわからないことも書いてあり、養子に入るとか色々あり、佐々木から名前が変わってしまっていますが、男性系図でした。ほんとかな〜と本家の当主と見ましたが、歴史に触れるのもいいなあ〜と話しました。
先生の本探してみます。頑張ってくださいね
分家も分家支流も支流かも
2012/05/02 00:15
「分家も分家支流も支流かも」様

各家に伝わる系譜伝承はとても大切な歴史資料です。これまで系譜伝承には資料価値が認められていませんでしたが、それは歴史研究者に系譜伝承を歴史資料として使用できる力量がなかったからです。

たしかに系譜伝承には脚色や錯誤が多いのですが、そこから歴史的事実を発見するための仮説を作ることができます。

系譜伝承を作業仮説に見立てれば、それを他の複数の良質な資料とつき合わせて無矛盾であれば、仮説(学説)として採用していいと私は考えています。

学説はどれも仮説であり、新発見があれば覆されるものです。私たちが歴史的事実と考えているものは、実はそのようにはかないものであり、そのようにはかないものだからこそ、また歴史研究には新発見があって面白いものです。


その歴史研究の面白さを私が伝えられればと思っています。

おそらく貴家の系譜伝承にも貴家の系譜伝承からしか明らかにできない歴史が記されているはずです。それを大切に守ることをお勧めします。なんら手を加えることなく、そのままの伝承してください。伝承を守ることが、ご先祖の供養になりますし、その系譜伝承が歴史資料として役立つときがあるでしょう。

もしご希望であれば、私の在庫から拙著をお分けすることもできますので、ご連絡ください。
佐々木哲
2012/05/03 13:20
初めてお便りします。
私の先祖は、遠く近江で生まれた佐々木氏庶流間宮一族の末裔です。六角氏〜京極氏と主を変えましたが、れっきとした佐々木一族の庶流であると考えております。
巷間では、田方郡(埼玉?)間宮がその発祥とばかり記載されていますが、間宮の源流はあくまで近江であると思います。
近江で間宮郷に住んだ六角氏の重臣であった舟木信行が間宮一族の初代であるとすると、その孫である長男定行が家を出て「高木」を興したと系図には記載されていますが、佐々木神社が所蔵する系図にそのことが記載されているとの情報がありますが、本当でしょうか。
やはり、佐々木神社を訪ねないと確認出来ないのでしょうか。
また、系図には「昔、江州の隠士(浪人)に六角兵部という者あり。本人は後鳥羽上皇直筆の金字で書かれた巻物を所持していた。これによると、あなたのの先祖は「高木」若しくは「間宮」である」と記されていることから、高木から間宮に復姓したと推測しております。
関東で北条氏に従った間宮氏ばかりが目立っていますが、高木を興した一族の系譜は辿れないのでしょうか。
定行から京極高次に臣従した我が先祖までの系譜が全く途切れているので、何か情報がないかとここ20年位探し続けております。
ご教示下されば幸甚です。
弘前から
2013/03/12 01:08
現在、ご質問は研究支援あるいはメルマガ系図学校会員の方からのみメールで受け付けています。そのため、コメントでは簡単にお答えできるだけです。もし、詳しい報告をご希望であれば、あらためて調査依頼をしていただきたいと思います。では以下に簡単に説明いたします。

間宮氏は近江佐々木氏の出身で、後北条氏に仕えた間宮氏も近江佐々木氏の一族です。

沙沙貴神社所蔵佐々木系図によれば、真野源三定時が近江国蒲生郡(あるいは高島郡)船木を領して船木氏を名乗ります。船木の地名が蒲生・高島両郡にあるのは船木氏が移住先にも船木の地名を付けたからです。その子孫信行(間宮太郎)のとき始めて間宮氏を名乗ります。一般的に間宮氏は伊豆国田方郡間宮を名字の地にしたとされていますが、京極氏家臣にも間宮氏があり、近江にも間宮氏の名字の地があった可能性はあります。京極氏の家臣間宮氏からは津軽藩士になった間宮氏も出ています。

沙沙貴神社本によれば、間宮氏の祖信行の子定行(高木二郎)が高木氏を名乗ります。沙沙貴神社本の記述はここまでです。

また六角兵部は六角氏の子孫で、京極氏と親交があり、京極高豊の子を養子にしていたようです。貴家の系図はそのことを裏付ける貴重な資料です。大切にしてください。

もしよろしかったら系図の複写を送ってください。メールで連絡いただければ、送付先をお知らせします。
佐々木哲
2013/03/12 10:44

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