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zoom RSS 大学基準と予備校基準

<<   作成日時 : 2007/02/04 13:12   >>

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ことし東大受験生を指導していて、いちばん驚いたのは、予備校の東大模試の模範解答がとてもではないが模範解答といえるものではなかったことだ。むしろ誤っている。自分たちでつくっている問題だから、とても素晴らしい模範解答ができていいはずなのに、そうではない。これは、どうしてなんだろう。

答えは簡単だ。予備校の模範解答は、予備校基準で作成されているからだ。たとえば、現代文では、傍線部の一字一句ひとつひとつにこだわった逐語訳をする。そのため、@全体の流れを見落として、何を言っているのか分からない模範解答になり、A2〜3行の枠では収まりきれない字数制限を超えた模範解答になってしまう。全体の中での傍線部分の位置がうまくつかみきれていない。これだから、模擬試験の結果と東大入試の結果がちがうということが多くなる。

では、どうして予備校から東大合格者が出るのだろうか? 答えは簡単だ。東大受験生のほとんどが予備校に通っているからだ。だから東大の学生のうち、上位1/3は東大教官がほしい学生、中位1/3はどうでもいい学生、下位1/3は本当は要らないが定員を埋めるための学生といわれてしまう。下位1/3が予備校基準の受験テクニックで入学してしまった学生だ。それに対して、上位1/3は予備校・青本・赤本の模範解答がよく間違っていることがあることに気づいて、いろいろな情報を集めている学生だ。また、東大合格者を出す高校には、予備校講師を超えた指導力を持つ先生がいることも少なくない。だから、必ずしも学校より予備校が優れているとはいえない。

東大現代文にテクニックがあるとしたら、@最低限の評論文読解法を理解していることと、Aよく出る内容をあらかじめ学んでおくことだ。

@評論文読解法だが、これは英文解釈にも通用するものだから、英文解釈で磨くこともできる。だから英文解釈の力が付けば、現代文の力も付き、現代文の力が付けば、英文解釈の力も付く。
いちばんの基本は、評論文の基本テーマが「常識を疑う」ということだから、常識を述べた後に逆接の接続詞〈しかし〉が来て、筆者の主張が述べられるということだ。筆者の意見は、必ず何かしらの常識を疑っている。だから、文の最初に書かれている文全体のテーマが分かれば、筆者の主張も推測できる。最初の文で、もう内容が分かるのだ。
それから、重要なことは繰り返して述べるから、〈つまり〉〈すなわち〉〈それは〉など言い換えの接続詞の前後を見ればいい。
さらに、段落の最初と最後に注目するといい。それぞれの段落のテーマと結論になっているというだけではなく、段落の最後の文が、次の段落の最初の文と同じ内容であることが多いからだ。段落の内容を手っ取り早く知りたければ、次の段落の最初の文を見ればいい。
さらに、解答全体を読んで文全体のあらすじになっていること。そのように傍線部分は設定されている。

A内容の先取りについてだが、受験生の場合は本を読んでいる時間がない。そこで、最近の評論文で主張されている内容を理解している者から、内容中心の授業を受けるといい。東大現代文は難解であり、予備校講師のどれだけの者が内容をしっかりと理解しているのか疑わしい。これは、予備校には期待できないことが多い。それは東大入試の模範解答が怪しいことでも分かる。

東大現代文は難解であり、東大合格者に共通することは、現代文ができたということだ。現受験生も将来の受験生も現代文対策をしっかりしてほしい。

このように予備校の模範解答をみて、それって違うだろうと言って異なる解答を出したら、予備校には嫌われる。そう、わたしは予備校講師ではありません(笑)。

いま少人数で受験指導はしているけど、こんど本当に教室を開こうと思案中。きちんと教養力で東大に合格でき、将来日本を支えてくれる人材を育てたいからね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
説得力があります。
>いま少人数で受験指導はしている
どこでですか?
連絡先教えていただけませんでしょうか?

こんど本当に教室を開こうと思案中。
納得です
2008/05/20 23:09
お急ぎであれば、メールで連絡ねがいます。かならず返事を書きます。

また現在執筆している原稿がひと段落ついたら、ブログで近況報告をかねてお知らせいたします。もう少しお待ちください。

佐々木哲
2008/05/21 01:19

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