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<<   作成日時 : 2005/11/08 17:17   >>

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 東大現代文を受験テクニックで解くことができないことは、予備校・青本・赤本の模範解答に誤りが多いことでも分かる。それを正しいと信じている受験生があまりりにかわいそうだと思い、佐々木哲学校ブログ版で東大前期・国語第一問・第四問の解答例を連載している。
 東大現代文で高得点を挙げたいのであれば、受験テクニックを磨くより、むしろ教養を身に付けた方が早い。教養はすぐに身につかないと思われがちだが、そうでもない。実は大学入試問題で使用されている評論文の多くは、大学教科書や副教材である。大学入学後に、大学教科書や副教材を正確に読むことのできる学生がほしいからだ。だから、大学入試問題で使用されている評論文を読めば、自然に大学程度の教養が身につく。現代文・英語長文を解くときに機械的に読むのではなく、内容を理解しながら読むといい。
 もちろん自分勝手な解釈で理解していると、教養を身に付けたことにはならない。できれば評論文の内容を正確に解釈できる人物から内容の説明をうけるといい。しかし評論文の内容は多岐に及ぶため、全ての問題について正確に説明できる人物はほとんどいない。わたしが佐々木哲学校レアル版として、来春から定期的に勉強会を開こうとしているのは、予備校では不可能な評論文の正確な解釈を受験生に聴いてもらいたいからだ。
 つぎに記述力を自分で身に付けるいい方法は、センター試験を記述試験と見立てて解くことである。大学入試センター発表の正解が、そのまま模範解答になる。また早稲田大学をはじめ私立大学の問題も、ほとんどが選択問題である。それを記述試験問題と見立てて解くのである。そうすれば問題を解きながら教養が身につき、記述力も身につく。一石二鳥だ。おまけに選択問題を解くときに迷わなくなる。一石三鳥だ。さらに英語長文の問題で同じことをすれば、英文読解力もつく。
 もちろん東大現代文を正確に読むためのテクニックがないわけではない。しかし、これは受験テクニックというよりも、評論文を読み書くときの最低限の基礎知識である。そのため、評論文の読み方を理解していれば、東大後期試験の小論文対策にもなる。小論文とは、受験生自らが評論文を書くということである。
 @逆接の接続詞に注目。評論文に共通するテーマは「常識を疑え」だ。そのため、対比として常識的見解を紹介した上で、「しかし」など逆接の接続詞につづけて自分の主張を書く。多くの場合は、「もちろん」+「しかし」の形をとり、「もちろん」のあとに常識的見解を書き、「しかし」のあとに自分の主張を書く。このことが分かっていれば、筆者の主張を探すのに苦労しない。
 A対比に注目。逆接の接続詞が使われていなくても、ふたつの事物を比較させていれば、そこに筆者の主張がある。何と何を対比させているのか、注目するといい。
 B言い換えの接続詞に注目。筆者はわざと難しい文章を書いているわけではなく、筆者なりに分かりやすく書こうと努力している。そのため、重要なことは必ず繰り返される。「つまり」「すなわち」など言い換えの接続詞の前後に、筆者が強調したいものが必ず書かれている。言い換えの接続詞がない場合でも、繰り返されていることは、間違いなく重要である。現代文の問題で、言い換えの語句を探させる問題が多いのは、言い換えていることが重要だからだ。
 このことを知っていれば、読む速度も早くなる。理解できない文章があっても、それが重要なことであれば必ずどこかで言い換えているはずだから、飛ばして読んでいいのである。
 C段落ごとの内容を理解する。段落は勝手に区切られているのではなく。段落ごとにひとつの話がまとめられている。だから論述問題で多く見られる傍線部分の内容説明では、その段落の内容をまとめてしまえば、多くの場合は正解になる。
 ただし、ひとつひとつの段落がばらばらに独立しているわけではなく、前の段落の内容を受け、さらに次の段落につながっている。そのため前後の段落の内容を理解していると、段落の内容をまとめやすい。とくに傍線部が段落の最後の文である場合には、次の段落の最初の文につながっているので、かならず次の段落にも注目しておく必要がある。
 D一字一句にこだわらない。模範解答でも陥りやすい間違いが、傍線箇所の一字一句を訳そうとすることである。一字一句の意味にこだわっていると、全体の文脈を無視して解釈してしまうことが多い。一字一句を解釈すれば正確な解釈ができるというわけでない。かえって全体の文脈を無視した自己流の解釈に陥る。
 同じ言葉でも文脈によって意味が異なる。まず文脈を知らなければ、正しい解釈などできるはずがない。いちばん重要なのは全体の意味であり、部分はそれを構成するものだ。全体と部分は決して対立するものでなく、全体の中に部分があり、また部分を通して全体が見える。全体の中での段落の位置を把握し、段落の要約をまとめることだ。与えられている解答欄は二行だから、これで十分だ。一字一句にこだわらない方が、簡潔にまとめてあると評価されるはずだ。
 E自分の言葉に直す。自分の言葉に直せるということは、文章の内容を深いところで理解しているということであり、自分のものにしているということだからだ。文中の言葉を抜き出しただけでは、ただ受験テクニックで重要そうなところを抽出して機械的にまとめただけと思われてしまう。それでは、書いた本人さえ理解できない文章になっているはずだ。予備校・青本・赤本の模範解答にも、そのような解答例が多い。東大は、普段から本を読み、自分の力で考えている受験生がほしいのだから、きちんと自分で読んで理解のできる文章を自分の言葉で書くこと。
 F解答を読めば全体の内容が分かるように書く。問題は、内容が理解できているかどうか確認するためのものだから、問題はそれぞれ重要な個所について正確に理解できていることと、全体の内容を理解していることの両方を見ることができるように作成されている。そのため、解答を読めば、それが全体の要約にもなっていなければならない。時間があるときには、そのようにして確認するといいだろう。

※東京大学二次試験前期・国語現代文解答例
 http://blog.sasakitoru.com/theme/a0472e5eb9.html
※東京大学現代文・受験現代文での出題者の意図
 http://blog.sasakitoru.com/200511/article_28.html

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