佐々木哲学校

アクセスカウンタ

zoom RSS 沢田源内論1

<<   作成日時 : 2005/02/07 12:38   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 4

江戸初期の学者沢田源内は、自ら名門武家で旧近江守護の佐々木六角氏の子孫佐々木氏郷と名乗る系図を創作した偽系図作者とされています。しかし当時の資料『京極家家臣某覚書抜萃』によると、氏郷は丸亀藩主京極高豊の子息を養子にするなど親交があったことが分ります。また天竜寺所蔵『夢窓国師俗譜』奥書によれば、相国寺住持とも親交がありました。しかも沙々貴神社所蔵佐々木系図によれば、沢田源内と同一人物と考えられる沢田郷重(母和田氏)は、万治3年(1660)に没しています。元禄6年(1693)に没した氏郷とは別人です。実は沢田氏は佐々木一族で、佐々木六角氏重臣の家柄です。沢田源内を偽系図作者とする通説は、実は江戸中期に書かれた『重編応仁記』や『大系図評判遮中抄』の記述を鵜呑みにしたものだったのです。歴史学の基本は、後世に書かれた2次資料ではなく当時の資料にもとずくことです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
沢田源内を偽系図作者とするほうが都合が良い人達もいたのでしょうかね?そうしないと自らの系譜の正当性が否定されるとかの理由で。
穿った見方をすれば・・・
2005/09/10 20:25
六角義賢(承禎)の子孫である幕府旗本佐々木氏や加賀藩士佐々木氏は、沢田源内が偽系図作者とされた方が有利でしたし、そう主張していましたね。実は『大系図評判遮中抄』を記した建部賢明も六角承禎の直臣の子孫ですから、沢田源内が偽系図作者とされた方が都合が良かった人物です。従来の沢田源内批判は、利害関係のある人物の説を真に受けていたということですね。間抜けです。
佐々木哲
2005/09/11 03:13
沢田源内の系図は偽と思います。観音寺城に近い最有力神社の一つである多賀大社の膨大な古文書をまとめたものに多賀大社叢書がありますが、正月などの進物を届けて、その礼状をもらっているのは全て義賢、義治系統の人です。また禁令なども佐々木氏からは全てこの系統の人からのものです。もし源内の言うように本家筋の人が3代も続いているなら、この人たちの痕跡が何か残っているはずと思います。またまさにこの時代に近江に侵攻してきた織田氏側にもこの人たちについては何も記録がなかったと思います。源内の偽系図があるおかげで近江の名族佐々木氏にゆかりがあるとする受益者が多くできたと思います。
kangen1
2010/09/28 21:31
まず「沢田源内」という人物は、当時の資料を見るかぎり実在しません。そのことは本ブログ、および拙著を読んでいただければ分かるはずです。「沢田源内」は、あくまで「大系図評判遮中抄」など江戸中期以降の後世の二次資料に出てくるだけです。当時の人物では、相国寺住持と交流のあった佐々木氏郷、京極高豊の実施を養子にした六角兵部です。

また「沢田源内」の著書といわれるものは、実際には著者不明のもので、後世の歴史研究者が怪しいと思った書物をまとめて「沢田源内」の著作としてしまったものです。いままで歴史学がいい加減なことをしてきたことが、よく分かります。

また義実・義秀・義郷の歴代の資料がないということですが、それは近年発行の『戦国遺文』六角史編でもいえることですが、研究者が自分たちの都合の悪い資料を排除しているからです。

まず義実については「隆頼」「四郎殿」「江州宰相」「宗能」「義久」の名で資料に見られ、義秀については信長文書で「義秀」「近江修理大夫」「国主」として見られ、義郷は「佐々木殿」「六角殿」「義康」「江州八幡侍従・左京大夫父子」として見えています。坂内文書所収佐々木承禎書状には、承禎自らが「大本所」と呼ぶ人物が登場します。

あなたは、これらの人物をどのように解釈しますか。できないのであれば、六角氏三代の実在を否定できないのです。系図上の名と実名が異なることは能登畠山系図でも分かるように、決して珍しいことではありません。

定頼・義賢(承禎)・義治の書状が滋賀県内に多く残ることは不思議ではありません。彼らが在国政権だったからです。

自分に不利な資料を排除しておいて、実証歴史学を唱えるなんて笑わせます。

拙著の初版もいよいよ出版社在庫がなくなります。きちんと読んでからコメントしてください。思い込みだけでは相手になりません。
佐々木哲
2010/09/28 22:50

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文

恋愛哲学

沢田源内論1 佐々木哲学校/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる