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大庭氏の家紋―柏紋と鷹羽紋
隠岐佐々木氏の初代佐々木義清は、頼朝挙兵時に平家方の大将となった大庭景親の娘婿だが、これまで大庭氏の家紋について決定的なものがなかった。紋章学の沼田頼輔は『日本紋章学』(明治書院、1926年、〔復刻版〕新人物往来社)で、大庭氏の子孫と考えられる幕府旗本大場氏(桓武平氏良文流)の家紋、藤丸・一引両・三つ大文字を挙げている。このうち三つ大文字は「三つ盛り大文字」であり、三星のように「大」の字を三つ盛った紋である。
この「三つ大文字」については、『源平盛衰記』三五の「義経院参」の条に「大文字三ツ...
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2009/05/20 00:50 |
『東大入試で遊ぶ教養』増補改訂版2刷刊行予定
東大入試で遊ぶ教養増補版2刷を刊行予定です。自分では売れているという感覚はないのですが、ここまでたどり着きました。ありがとうございます。そこで、これを機に大がかりに校正を行いました。表現の統一などもありますので、私からは編集に多く修正個所を提出しましたが、表現上の修正は直されないかもしれません。
この作業をやっていて思ったことは、やはり校正は他人まかせにしないで最後は自分で全部見ないといけないということです。編集段階で年代を細かくつけると決めたのです。締め切りが早く時間がないということで、編...
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2009/05/19 13:03 |
歴史読本「戦国大名血族系譜総覧」2009年4月号・「六角氏」原稿
概略
六角氏は宇多源氏佐々木氏の嫡流で、鎌倉期から戦国期まで一貫して近江守護であった。このように鎌倉期から守護を維持しえたのは、畿内近国では六角氏のみである。しかも経済の先進地域である近江は一国で地方の数か国に相当した。室町期には将軍足利義満の弟満高を養子に迎え、また将軍足利義教の比叡山焼討ちで満綱が山門領押使をつとめて、嘉吉の土一揆では黒幕であった。文安の乱では満綱・持綱父子が自殺して衰退するが、応仁・文明の乱で高頼が活躍して再び盛り返した。足利義尚・義稙二代の将軍親征を受けたが(長享・延徳...
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2009/05/06 14:18 |
2009年東大前期・国語第1問「白い紙と完成度」【予告編】
白は、完成度というものに対する人間の意識に影響を与え続けた。紙と印刷の文化に関係する美意識は、文字や活字の問題だけではなく、言葉をいかなる完成度で定着させるかという、情報の仕上げと始末への意識を生み出している。白い紙に黒いインクで文字を印刷するという行為は、不可逆的な定着をおのずと成立させてしまうので、未熟なもの、aギンミの足らないものはその上に発露されてはならないという、暗黙の了解をいざなう。
推敲という言葉がある。推敲とは中国の唐代の詩人、賈島の、詩作における逡巡の逸話である。詩人は求...
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2009/05/04 12:04 |
2009年東大前期・国語第4問「昔語りと死生観」【予告編】
いなかに百一歳の叔母がいる。いなかは奥会津である。若い日には山羊を飼って乳などを搾っていたので山羊小母と呼ばれている。山羊小母の家に行ったことは二、三度しかないが説明するとなると結構たいへんである。
一見、藁葺屋根の普通の農家だが、入口を入ると土間があって、その土間を只見川の支流から引き入れた水が溝川をなして流れている。台所の流しから流れる米の磨ぎ汁をはじめ、米粒、野菜の切り屑などはこの溝川を流れて庭の池に注ぎ込む。池には鯉がいて、これを餌にしている。
土間から上がった板敷には囲炉裏が切...
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2009/05/04 11:49 |
2008年東大前期・国語第1問「歴史拘束性と自由」【予告編】
いまここであらためて、歴史とは何か、という問いを立てることにする。大きすぎる問いなので、問いを限定しなくてはならない。中島敦が「文字禍」で登場人物に問わせたように、歴史とはあったことをいうのか、それとも書かれたことをいうのか、ともう一度問うてみよう。この問いに博士は、「書かれなかった事は、無かった事じゃ」と断定的に答える。すると博士の頭上に、歴史を刻んだ粘土板の山が崩れおちてきて命を奪ってしまうのだった。あたかも、そう断定した博士の誤りをただすかのように。こういう物語を書いた中島敦自身の答は、...
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2009/02/19 22:55 |
2008年東大前期・国語第4問「演技するということ」【予告編】
二流の役者のセリフに取り組むと、ほとんど必ず、まずそのセリフを吐かせている感情の状態を推測し、その感情を自分の中にかき立て、それに浸ろうと努力する。たとえば、チェーホフの『三人姉妹』の末娘イリーナの第一幕の長いセリフの中に「なんだってあたし、今日こんなに嬉しいんでしょう?」(神西清訳)という言葉がある。女優たちは、「どうもうまく『嬉しい』って気持ちになれないんです」といった言い方をする。もっといいかげんな演技者なら、なんでも「嬉しい」って時は、こんなふうな明るさの口調で、こんなふうにはずんで言...
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2009/02/19 22:42 |
2007年東大前期・国語第1問「芸術ジャンル――分類の可能性」【予告編】
創作がきわだって個性的な作者、天才のいとなみであること、したがってそのいとなみの結実である作品も、かけがえのない存在、唯一・無二の存在であること、このことは近代において確立し、現代にまでうけつがれているaツウネンといっていい。一方、このいとなみと作品のすべてが、芸術という独自の、自立的な文化領域に包摂されていることも、同じように近代から現代にかけての常識だろう。かけがえのない個性的ないとなみと作品、それらすべてをつつみこむ自立的な――固有の法則によって完全にbトウギョされた――領域。しかしよく考...
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2009/01/22 22:03 |
2007年東大前期・国語第4問「結婚という形」【予告編】
詩におけるさりげないひとつの言葉、あるいは絵画におけるさりげない一つのタッチ、そうしたものに作者の千万無量思いが密かにこめられたとしても、そのように埋蔵されたものの重みは、容易なことでは鑑賞者の心に伝わるものではあるまい。作品と鑑賞者がなんらかの偶然によってよほどうまく邂逅しないかぎり、アその秘密の直観的な理解はふつうは望めない。
しかし、そうした表現と伝達の事情において、やはり比較的深くといった段階にとどまるものではあるが、例外的と言っていい場合もいくらかはないわけではないだろう。そこで...
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2008/10/07 10:46 |
2008年東大世界史第3問「交通の歴史」
【問題】
世界史ではヒトやモノの移動、文化の伝播、文明の融合などの点で、道路や鉄道を軸にした交通のあり方が大きな役割を果たしてきた。これに関連して、以下の設問(1)〜(10)に答えなさい。解答は、解答欄(ハ)を用い、設問ごとに行を改め、冒頭に(1)〜(10)の番号を付して記しなさい。
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2008/07/11 12:59 |
『東大入試で遊ぶ教養 日本史』改訂版
現在、『東大入試で遊ぶ教養 日本史編』改訂版を執筆中です。2007年・2008年の解答例と解説も付録としてつけます。改訂内容としては、単純ミスのほか、誤解を招きやすい表現も書きなします。改訂内容は以下のとおりです。
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2008/05/29 00:49 |
『東大入試で遊ぶ教養 世界史編』改訂版
現在、『東大入試で遊ぶ教養 世界史編』改訂版を執筆中です。2007年・2008年の解答例と解説も付録としてつけます。改訂内容としては、単純ミスのほか、誤解を招きやすい表現も書きなします。改訂内容は以下のとおりです。
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2008/05/21 14:55 |
『葉隠』鍋島氏と佐々木氏
『葉隠聞略』六に「鍋島家の御紋のこと」という記事がある。鍋島家の紋は、元来、目結紋であるという。
慶長8年(1603)に、隠居後の鍋島直茂が、徳川家康のお召しにより、江戸に上ったときに、御召船の幕に四つ目結紋をつけた。そのため、直茂の隠居分を継承した小城藩の御召船や武具には四つ目結紋が付けられた。
その後、江戸に滞在していた鍋島勝茂が松平若狭守の酒宴に招かれたとき、若狭守から「鍋島殿の御先祖は佐々木氏であると内々承っている。それならば、御紋は四つ目結のはずである。しかし今は杏葉の紋を使わ...
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2007/12/25 19:05 |
『系譜伝承論』出来ました!!
お待たせいたしました。
昨日11月27日に印刷・製本所から思文閣出版に届き、今日11月28日にわたしの自宅に届きました。先行予約していただいた皆様には、来週初めから順次発想いたします。これから注文される方にも送料無料でお送りいたしますので、メールにて連絡いただければ幸いです。
また、『佐々木六角氏の系譜』の出版社在庫がなくなりましたが、著者の手元には僅かですが残部がありますので、こちらもメールにてお申し込みくだされば、お送りいたします。
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2007/11/28 13:07 |
『系譜伝承論―佐々木六角氏系図の研究』近日刊行 !!
佐々木哲『系譜伝承論―佐々木六角氏系図の研究』 (思文閣出版)は、奥付では11月20日付発行ですが、印刷所から出版社に届くのが11月27日の予定です。見直し作業に手間取ったことと、印刷・製本所の混雑のために公刊が遅れました。予約していただいた方には御迷惑をかけましたが、いよいよ発行されます。著者に直接申し込んでいただいた方には、送料無料でお送りいたします。希望の方はメールで連絡願います。追って、申し込み方法を連絡申し上げます。
【内容】
歴史学の進展は常識を疑うことからはじまる。これまで、...
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2007/11/21 10:48 |
11月京都勉強会
11月京都勉強会は、下記のとおり実施いたします。
【日時】
2007年11月11日(日)
12時半〜14時半:絵画資料論『洛中洛外図』など
14時半〜16時半:『京極氏家臣某覚書抜萃』など
【会費】
一般:3,000円
※学生は割引
【会場】
キャンパスプラザ京都 5階 演習室
http://www.consortium.or.jp/campusplaza/guidance.html
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2007/10/24 23:53 |
『系譜伝承論―佐々木六角氏系図の研究』予約受付
佐々木哲『系譜伝承論―佐々木六角氏系図の研究』 (思文閣出版)が、いよいよ10月刊行されます。わたくし著者に先行予約していただいた方には、送料無料で、刊行しだいお送りいたします。希望の方はメールで連絡願います。追って、申し込み方法を連絡申し上げます。
【内容】
歴史学の進展は常識を疑うことからはじまる。これまで、作為や錯誤が多いことから歴史資料として正当な評価を受けてこなかった系図について、作為や錯誤を隠喩ととらえるという斬新な手法で、資料としての可能性を示す。さらに、系図に作為や錯誤...
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2007/10/09 00:59 |
勉強会再開のお知らせ
現在、『系譜伝承論─佐々木六角氏系図の研究』(思文閣出版、2007年10月刊行予定)の再校を進めると同時に、『絵画資料論─一遍聖絵の図像学』の執筆を進めている最中ですが、勉強会を再開したいと思います。『絵画資料論』が筆了間近ですので、一般書『反信長』執筆の準備をするにあたり、みなさんとお話しするなかで、多くのヒントを得られると思ってのことです。また東大現代文の解釈も、直接お話した方が、みなさんにより多くのものが伝わるのではないかと考えています。
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2007/09/02 00:17 |
7月京都勉強会
7月京都勉強会は、下記のとおり実施いたします。
【日時】
2007年7月1日(日)
東大現代文を読む : 13時〜14時半
>>2007年東大前期第4問「解釈学と結婚のカタチ」
系図の読み方講座 : 15時〜16時半
>>『尊卑分脈』と佐々木系図:鎌倉期の仮称・官位
【会費】
3、000円
【会場】
京都市生涯学習総合センター山科
アスニー山科の研修室2
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/a...
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2007/06/08 00:17 |
6月東京勉強会(改訂2)
6月東京勉強会は、下記の日程で実施いたします。
現在、少人数での勉強会ですので、参加者の皆さんの興味に合わせた勉強会にしております。出席希望者にはあらかじめ目印をお知らせしたいので、記事コメントあるいはメールでご連絡願います。
【日時】
6月3日(日)・24日(日)
◆東大入試で教養講座(13:00〜14:50)
@現代文講座「2007年東大現代文を読む」
A世界史講座「古代オリエント文明」「ローマ季節風貿易と仏教隆盛」
※希望者がいらっしゃれば、日本史講座も始めます。
◆歴史勉...
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2007/05/20 23:40 |